Fumée-煙
渡川いくみ ダンス作品 「Fumée-煙」
2018.4.14,15 @Art&Space Cococara
絵画とダンスによる作品を中心に発表してきましたが、今回はたなべひろこ[演劇研究家]、富田真以子[打楽器演奏家]と恊働で「音」と「言葉」の起源を探り、ダンス作品を創作します。「音」「言葉」「絵画」と「身体」の微小な接点から立ちのぼる“煙”のような瞬間を、観客と共に凝望してみたいと思います。ー渡川いくみ
撮影:山本江里
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忘れていた? 乾いた雲が 詩のように過ぎていくのを ずーと遠くから眺めていました 草花を束ねながら 明日が仕舞われていくのを 軆をゆすって聴いていました 話す息 叮嚀に 立ち上って 透き通って 消えていく 物語は溢れかえって ないていました 手感触のない貴方が まばたきのように ひびいていました
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□出演者 たなべ ひろこ Hiroko Tanabe 大学院でシェイクスピアを研究しながら、踊りを通して体と言葉のつながりを実験する活動に取り組んでいる。お茶の水女子大学・文教育学部卒業 後、現在は東京大学大学院博士課程在籍。シェイクスピア、ダンスの他に英語教育にも継続的に携わり、一見異なるこれらの3つの分野において、人の集まりとその営みのありかたを模索している。 富田 真以子 Maico Tomita 東京都出身。吉祥女子中学・高等学校を経て、2015年に洗足学園音楽大学を卒業。日本打楽器協会主催の第31回打楽器新人演奏会にてパーカッション部門第一位。ソロパフォーマンス、オーケストラでの客員演奏、竹の創作楽器によるパフォーマンス集団"東京楽竹団"や打楽器バンド"どやどや楽 団"などのアンサンブルグループでの演奏など、幅広く活動中。地域や親子に向けた打楽器ワークショップや音楽会も積極的に行なっている。洗足学園小学校オーケストラ打楽器アシスタント講師。 渡川 いくみ Ikumi Togawa ダンサー/アーティスト。幼少期より継続するモダン・コンテンポラリーダンスの経験を生かし、国内各地でソロダンスやパフォーマンスを展開。2016/17年に渡仏し、ダンス・ドローイングのワークショップを経験。現在、幼稚園及び小・中学校で美術講師を務める他、アートプロジェクト《おどりのもりPROJECT》を始動・企画し、様々な環境・世代との関わりを通して“生命の未来としてのダンス”をテーマに踊り続ける。武蔵野美術大学油絵学科卒業。卒業制作「海は、種の中にある」が優秀作品賞を受賞。